文化連とは
2025年および2040年をキーイヤーとする超高齢社会に向けて、地域完結型医療、地域包括ケアシステムの構築が急がれます。国は、地域医療構想、医師の働き方改革、医師偏在対策の「三位一体改革」を政策の基本に置き、病院の機能分化・再編を本格化させようとしています。地域の医療を守るために、厚生連医療において、医療の質確保、効率化・生産性の向上、住民の合意形成といったマネジメント改革が求められてきます。
第28回JA全国大会では、「豊かで暮らしやすい地域社会の実現」を掲げ、農協グループが総合事業を通じて組合員・住民の生活インフラ機能の一翼を担い地域活性化を進め、自己改革に取り組むことが決議されました。医療・介護・健康づくりは、安心の地域づくりの大きな柱です。厚生事業と農協福祉事業のさらなる機能発揮と収支改善が喫緊の課題となっています。
組織・事業をめぐる環境が大きく変わろうとしています。全国規模で会員が協同、結集するビジョンが今ほど求められている時はありません。本計画は計画期間だけにとどまらず6年後、10年後の中長期的な本会組織・事業の姿を展望して、会員が協同でめざす構想(「スローガン」、「組織ビジョン」、「事業ビジョン」)を設定することとします。
会員の協同で
安心の地域づくりと経営改革の全国運動を
― 会員がいっしょにめざすもの ―
厚生連医療・保健、農協福祉の発展は、組合員・地域住民の願いです。
わたしたち会員は、全国の協同の力で厚生・福祉事業の
経営健全化を進め、豊かで暮らしやすい地域社会を実現します。
❶会員の拡大全ての厚生連を会員として迎え入れるとともに、単位農協の仲間を広げていきます
全ての医療事業厚生連と健康管理厚生連、および福祉事業や食とくらし・健康にかかる取り組みを展開する単位農協の加入を推進します。
❷参加と協同会員が参加して声を寄せ協同の成果を上げる組織へと発展させます
本会は購買事業を中心として会員の業務を補完する連合会です。会員が本会の取り組みに「参加」して「協同」の成果を上げる組織へとさらに発展させます。
❸情報と教育頼りになる情報・教育機能を発揮する組織に成長させます
厚生事業・農協福祉における経営対策や地域づくり等に関して、会員の要望に応えられる情報提供や教育研修を強化します。
❹全国連の連携全国厚生連と機能分担・連携を強め、さらに会員に役に立つ全国連合会をめざします
農協グループの全国連合会の一員として、全国厚生連との間で両組織の機能分担と連携強化をさらに進めていきます。
❶共同購入ビジョンの実践『共同購入ビジョン―協同の構想―』の実践および総合的な事業利用により、会員の廉価購入・費用削減・収益向上を実現します
『共同購入ビジョン―協同の構想―』を経営改革の全国運動として実践し、利用結集を強力に推進します。会員との間で経営改善目標を共有し、各事業部門の総合的・横断的な利用をつうじた廉価購入と費用削減、収益向上を実現します。
❷会員参画で医療の質強化会員の参画と交流で、医療の質の強化・病院マネジメント改革につながる事業に発展させます
会員の医療職・事務職が参画する専門部会活動を強化し、臨床評価と経済性の視点から適正使用を進め、医療の標準化と質の強化に貢献します。購買にかかる内部統制・コンプライアンスを会員の協同で推進します。
❸地域包括ケアの連携支援厚生連と単位農協等が連携した、地域包括ケア・地域づくりの事業開発の支援を進めます
厚生連・単位農協等の介護福祉事業の経営改善や事業開発を支援し、農協グループの進める地域包括ケアの構築や安心して暮らせる地域づくりに寄与します。
第9次中期事業計画(2020年度~2022年度)の基調
共同購買
地域づくり
情報教育
働く基本姿勢
「会員の声を聴く活動」をさらに強化し、会員の業務に溶け込んで存在するような「地域社会の一員」意識をもって日々の仕事に臨みます。
人材育成
教育訓練や資格職等の採用を進め、会員の期待に応えられるプロフェッショナル機能を向上させ、常に学び続ける職員集団をめざします。
健全経営
効果的・効率的な事業運営に努めて財務基盤強化を進め、経営の健全化・安定化を図ります。会員の共有財産である新宿農協会館の長期構想策定の調査・検討に着手します。