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災害訓練を実施して ~JA三重厚生連鈴鹿中央総合病院~

三重県厚生連 鈴鹿中央総合病院

令和6年3月2日早朝に、静岡県を震源とする震度6強の地震が発生し、太平洋沿岸に5~6mの津波が押し寄せ、多数の建物が崩壊し、交通網にも被害が出ているという状況を想定した、災害訓練を実施しました。当院は、災害拠点病院に指定されており、24時間緊急医療体制で、災害時に被傷病者等の受入・搬出を行い、DMAT(災害派遣医療チーム)派遣体制を有する病院です。今回は、コロナ禍以降、初めて訓練エリアを拡大し、トリアージエリア、重症エリア、中等症エリア、対策本部を設置しました。また、重症度に応じた傷病者に対するPAT法(生理学的評価と解剖学的評価)の訓練、対策本部情報伝達の訓練、アクションカード(災害発生時にスタッフがどう行動すればよいかを記載したマニュアル)の訓練を実施し、各スタッフが役割や行動の確認をしました。

今回の訓練は、正月に発生した能登半島地震の被災地へ当院から参加したDMAT隊員も参加しました。災害支援の経験を活かし、改めて災害対策、災害訓練の重要性を認識できた機会となりました。災害拠点病院として、自治体、消防機関、近隣病院等と緊密な連携を図り、医療救護体制を確保できるよう、これからも努めて参ります。

訓練の様子

(三重県厚生連 鈴鹿中央総合病院 中央検査科 信太 俊範)