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高齢者のエネルギー代謝量を正確に予測する式を新開発しました

愛知県厚生連 足助病院

栄養管理室の川瀨文哉さんらと名古屋学芸大学大学院との共同研究にて、高齢入院患者のエネルギー代謝の実態調査を行って、安静時エネルギー消費量の予測式を開発し、予測精度が大幅に向上しました。今回の研究成果は、国際学術誌「Nutrition」115巻(11月号)に掲載されています。これにより、高齢者に対する個別化栄養管理の質が向上することが期待されます。

高齢者向けの安静時エネルギー消費量予測式
川瀨文哉さん

足助病院 管理栄養士 川瀨文哉さんのコメント

エネルギー必要量を算出するための方法は、過去100年間にわたってさまざまな研究者によって研究されてきた、栄養学において最も大きなテーマの一つです。臨床現場でエネルギー代謝を研究している人は本当に少ないという現状があります。低栄養は大きな社会問題ともなっていますので、それを解決するため、地味な研究ではありますが、低栄養の解決に向けて継続していきたいと思います。

(JA愛知厚生連 企画管理部 経営企画課 広報係 井桁千聡)