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続けることで見えてきた備えのかたち

秋田県厚生連 北秋田市民病院

 10月17日、当院では、地震により多数の負傷者が発生する事態を想定し、「多数傷病者受入訓練」を実施しました。電子カルテが使用できない状況を想定するなど様々な制約下で、トリアージ対応やタッグの運用、情報伝達の流れを確認する実践的な訓練となりました。
 防災訓練は、これまでの火災対応訓練や災害対策本部の運営訓練も含め、今年に入って5回目の実施です。短期間での繰り返しの訓練では、前回の反省点を踏まえた、より具体的な改善にもつながり、担当を入れ替えることで、様々な立場を職員が経験し、役割をより深く理解する機会にもなっています。
 訓練の構成には、実際の日常の現場を想定したシナリオが用いられており、そのシナリオは、職員が何度も検討を重ねて作成しています。限られた時間のなかで、現実味があり、実効性の高い訓練となっています。
 こうした取り組みの背景には、「いかなる時も医療を止めない」という院長の強い思いがあります。今後も訓練を継続しながら、小さな積み重ねを通じて、日常における“備え”を根づかせていきたいと思います。

訓練の様子

(秋田県厚生連 総務人事部 総務広報課 斉藤瑞希)