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地域の未来を担う高校生と議論 ― 広島工大高生が探る医療の未来とAI、病院経営

広島県厚生連 広島総合病院

令和7年11月26日、広島工業大学高等学校の1年生18名が来院されました。
 生徒たちは、「病院の音や匂い」「AIと医師の役割」「病院の色が患者に与える影響」など、多岐にわたるテーマで鋭い質問を投げかけました。当院からは中村事業局長と岩崎局長補佐が対応し、生徒たちの疑問に真摯に答弁いたしました。
 生徒たちからは、「AIは病院で活用できるのか」「病院独特の匂いをどのように対策しているのか」といった、医療の技術的な側面から患者の心理的な側面に及ぶ、深く具体的な質問が寄せられました。中でも、AI技術の進展が医師の役割をどのように変えるのかという問いは、未来の医療現場への関心の高さを感じさせるものでした。
 対応した職員は、当院が見据える医療DXやAI導入の具体的な取り組みについて答弁するとともに、医療現場の考えを熱心に伝えました。学生たちが思い描く想像の医療現場に対し、経営側の視点や、実社会での技術導入の課題など、リアリティのある実情を伝えることで、議論に深みを持たせることができました。
 また、引率の先生がいなくても自ら行動し、主体的に質問をぶつける高校生の姿に、対応職員は驚きと感銘を受けました。職員は、「未来の地域医療を担う彼らの熱意を強く感じた」と称賛の言葉を述べています。
 今回の意見交換は、当院の医療活動を次世代に伝え、地域医療への理解を深めてもらう貴重な機会となりました。

(広島県厚生連 広島総合病院 人事課 和田大佑)