会議・研修

働き方改革への対応と病院マネジメント変革の実践を学ぶ

第23回厚生連医療経営を考える研究会を開催

2月17日、『院長のリーダーシップによる働き方改革と病院マネジメント変革の実践』をテーマに、第23回厚生連医療経営を考える研究会(経営研)をオンライン開催し、45施設102名の方々にご参加いただきました。

基調講演では、国際医療福祉大学大学院教授の高橋泰先生より「医療提供体制の現状と課題―人口構造、働き方改革、コロナによる変化への対応―」と題しご講演をいただきました。コロナ禍を通じて加速化する地域医療構想、病院機能分化・再編などの「医療提供体制改革」の方向性や、2024年4月に迫る医師残業規制に向けた「医師の働き方改革」を中心に、厚生連病院に求められる病院マネジメント改革についてご提言をいただきました。

実践報告では、福島県厚生連・坂下厚生総合病院の松井遵一郎院長より、地域特性を踏まえた連携戦略や新築移転の教訓、整形外科など得意分野を活かした病院づくりなど、今後の地域医療の維持向上のための取り組みをご報告をいただきました。

富山県厚生連・厚生連高岡病院の寺田光宏院長からは、富山西部で唯一の第3次救急医療機関となる地域の基幹病院として、医療政策の方向性を見据えた改革ビジョンや病院運営活性化の取り組みをお話しいただきました。タスクシフト・シェアの推進や研修医の夜勤制度「ナイトフロート」の導入など働き方改革への具体的対応策についてもご報告いただきました。

また事前オンデマンド配信では、東京医科歯科大学名誉教授の高瀬浩造先生より「病院マネジメント改革と厚生連医療」として問題提起をいただき、HITO病院(愛媛県四国中央市)の石川賀代理事長から特別講演「医療の質向上・働き方改革とDX推進」と題して、この間積極的に導入してきたICT、DXの事例と成果を中心に、医療の質向上、働き方改革へつなげる取り組みをご報告いただきました。

当日のパネルディスカッションでは、高瀬浩造先生を司会に、パネリストに高橋泰先生、寺田光宏院長、石川賀代理事長にご登壇いただき、会場からの質問も交えながら議論を深めました。

>>第23回厚生連医療経営を考える研究会開催案内 働き方改革への対応と病院マネジメント変革の実践を学ぶ