会員ニュース

オンライン診療を通じた介護施設との連携

秋田県厚生連 湖東厚生病院

当院では医療介護連携を重視しており、介護施設との通信機器を用いた遠隔健康医療相談とオンライン診療、訪問看護、連携の集い、出前講座などを行っています。

オンライン診療は、2022年12月に施設入所者を対象に開始しました。当院の患者さんは介護施設を利用されている方も多く、通院時の患者さんと付き添う施設スタッフの身体的、時間的負担が大きくなっています。特に高齢者の方々は診察の待ち時間でも疲れてしまい、降雪時には更に通院の負担が大きくなります。そこで、当院かかりつけの患者さんを対象に、対面診療と交互に行っており、オンライン診察時には施設スタッフに同席いただき、通信機器の取り扱いや診察補助をしていただくことで、順調に診療を行うことができています。施設へのアンケートでは「通院・診察待ち時間がなく患者や職員の負担が減少した」と好評価をいただいており、オンライン診療を希望する患者さんは増加しております。

 また、2024年6月の制度改定により、介護施設では協力医療機関を定めて実効性のある連携体制を構築するように求められており、当院は現在までに9施設と連携が決まっています。連携活動の一環として、全施設と月1回、国の定めるオンライン診療の遠隔健康医療相談に相当するカンファレンスを行い、この場合は当院かかりつけ以外の患者さんも対象に医学的助言を行い、病状の悪化を防ぐよう努めています。

当院では、医療介護連携への取り組みを引き続き強化してまいります。

 (秋田県厚生連 総務人事部 総務広報課 斉藤瑞希)