会員ニュース

在宅医療に関する若者の主張 ~若者と共に考える地域医療~ ―第20回記念 合同情報交換会報告―

山口県厚生連 周東総合病院

令和7年7月18日(金)周東総合病院において第20回合同情報交換会が開催されました。

この度で20回、当日は過去20回の合同情報交換会の歴史を写真つきで御紹介をさせて頂きました。

そして今年のテーマは、おひとりさま、高齢者世帯が自宅で生活するためにこの地域で必要なものは何か?将来この地域がどんな地域でありたいか?について地元の柳井学園高等学校衛生看護科3年生の発表を基にグループディスカッションが行われました。発表してくれた学生は、地域の在宅医療をよく探求しており、スライドを用いて大変分かりやすく、素晴らしい発表をしてくださいました。今回の発表の中で「おひとりさま」や高齢者世帯が、自宅で生活を継続するために地域に必要なものについて考える中で、改めて地域の支え合いの大切さを実感させられました。特に印象に残ったのは、「見守り体制」の必要性です。学生が提案した日常生活に寄り添い、心身のリラックスや見守り等をサポートしてくれるロボット【モフケア】は近い将来一家に一台あれば大変良いものだと思わせられました。

学生の発表後のグループディスカッションでは、民生委員や訪問看護師、医師、介護支援専門員、行政保健師など現場での困り事を共感したり、各市町の首長さんが参加しているグループでは地域独自のサービスの紹介等も紹介され、地域によってサービズの違いがある事もよくわかりました。

地域の独居高齢者が増加するなか、日々のちょっとした声かけや異変への気づきが命を救うことにも繋がります。また社会的な孤立を防ぐためには、地域でのつながりや居場所づくりは学生を含めて考えていく事が大切であると実感すると共に「顔の見える関係」がどれほど心の支えになるかを再認識しました。

医療・介護サービスや買い物支援などのインフラ整備も不可欠ですが、同時に「人と人との関係性」が、高齢者が自宅で安心して暮らし続ける土台になると私は感じました。

今後、自分自身も地域の一員として何ができるのか、どのように関われるのかを考え、行動に移していきたいと思います。今回、無事盛会うちに終了することができました。「大盛況でしたね」と御参加頂いた方からの御言葉も頂戴しました。

当日ご来場いただきました柳井市長 井原健太郎様、周防大島町長 藤本浄孝様、上関町長 西哲夫様、田布施町長 東浩二様、参加者全ての方々に感謝申し上げます。

(山口県厚生連 周東総合病院 地域医療福祉連携室 事務員 山本久美子)