文化連とは

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ごあいさつ

厚生連医療・農協福祉を通じて、協同組合のアイデンティティを再確認し合う運動を広く呼びかけます

新年にあたり、ご挨拶を申し上げます。

新型コロナウイルス感染症との闘いも完全には終息せず、また、ウクライナに加えパレスチナにおいても戦闘が勃発し、多くの民間人が犠牲になっています。激しさを増す異常気象による災害や獣害が発生し、命を落とす方もおられます。亡くなられた方々のご冥福と、被害に遭われた皆さまの、一日も早い健康回復と生活再建を願っております。

現在、わが国では、円安等による物価の高騰が続き、国民生活が大きく圧迫され、農業、医療の現場でも、その困難さは極まってきています。そのような中、会員単協、会員厚生連の皆さまは、疲弊した地域を元気にする活動や、命を救い、健康を取り戻す仕事に取り組まれてきました。会員の皆さまのご奮闘、ご努力には、頭が下がる思いです。心から感謝し、御礼を申し上げます。

会員厚生連の皆さまにおいては、光熱費、資材等が高騰する中で、医薬品等の共同購入への利用結集を強めていただき、医療事業の経営改善の取り組みが進められております。本会では、会員へのさらなる経営貢献のため、利用結集を奨励・推進することを目的に、共同経済行為コストについての理解醸成を図り、規模目標や事業コスト効率化の達成状況に応じた利用奨励措置を整備・運用しているところです。文化連の役職員一同、引き続き会員の皆さまのご期待に応えられますよう、今年も精一杯努めてまいります。どうぞよろしくお願い申し上げます。

さて本会では、昨年11月、国際協同組合同盟の「協同組合のアイデンティティを再確認し合う運動」の提起に応え、「協同組合としての厚生連医療・農協福祉と地域づくり」をテーマに、経営管理委員会を中心に協議しました。 協議の中で出された意見として、「協同組合運動・事業について、自分事として考え、仕事に落とし込んで働く職員を育成する必要がある」、「協同組合としての厚生連医療・農協福祉について、『農協事業の一環として厚生事業がスタートしたと思う』それがアイデンティティである」、「公的医療を担う厚生連について、『全国規模で農山村の医療・福祉を支えている厚生連のブランディング』を強化する必要がある」などがあり、それらを「協議結果のとりまとめ」として、日本協同組合連携機構に提出しました。

厚生連の全国的な共同購入事業も、協同組合の定義・価値・原則に沿った農協購買事業であり、農協法に基づく非営利原理(実費手数料主義)により、会員の参画した協同の取り組みとして運営されています。この点のご理解を広げる機会にもしていただきたいと考えております。

本年も引き続き、厚生連医療・農協福祉の活動を通して、協同組合のアイデンティティを再確認し合う運動を、会員単協、会員厚生連の皆さまに広く呼びかけてまいりたいと存じます。

今後ともご指導、ご支援をお願い申し上げまして、新年のご挨拶といたします。

2024年1月
日本文化厚生農業協同組合連合会
経営管理委員会会長 八木岡 努